株式会社ダイツール技研は，冷間・熱間・温間鍛造用金型の設計・製造販売を手がけており,平成２年に内之浦町に進出し，さらに平成11年には大崎町に進出している。
　今回，大崎町の既存敷地内へ研究開発棟（第四工場）建設を行い，金型製作で培った超硬素材切削加工のノウハウを活かした「ダイヤモンドバイト工具」を開発し，製造販売を行う。
　先に述べた金型製品の中では，同社の主力製品は自動車向けであるが，自動車産業においては，脱炭素社会の観点から，ガソリン自動車から次世代自動車(電気自動車)へのシフトが現実のものに
なろうとしており，既存製品の金型の減少も免れない状況にある。
　そこで，既存事業とは異なる新分野のダイヤモンドバイト工具開発により，同工具製造販売の事業化を目指し，新規工場の増設と新規設備を導入し体制を整える。
　今回の増設により，地域における新たな雇用創出はもとより，地域経済の活性化に大きく寄与するものと期待される。