山実水産有限会社は、昭和46年9月に設立して以来、鹿児島市魚類市場におけるカツオ卸売の売上シェア90%、同市場全体の売上のシェア20%を占めるなど、鮮魚卸売において長年の実績があり、最近では水産加工品の製造販売にも力を入れています。
特に、消費者の魚離れが進む中、鹿児島県が日本一の養殖生産量を誇るブリや、全国3位の水揚げ量であるカツオを始めとする多種多様な魚種を、より手軽に食べられるように加工する「3枚おろし」や「4枚おろし」など、消費者目線での商品開発を行うとともに、更なる販路拡大を図るため、水産加工品の輸出にも取り組んでいます。
今回の工場増設は、新たにアメリカ・中国・ベトナム等へ輸出することを目的に、HACCP(注1)やFSSC22000(注2)基準を満たす加工場を整備し、輸出環境を整えるものであり、地域における産業の活性化や雇用の創出、更には鹿児島県水産物の海外における認知度向上及び販路拡大に大きく貢献するものと期待されます。
注1)HACCP…食品についての衛生管理の国際的な基準・手法
注2)FSSC22000…食品安全マネジメントシステムに関する国際規格