株式会社トヨタ車体研究所は、平成2年にトヨタ車体株式会社(本社:愛知県)の100%子会社として設立し、トヨタ車体グループにおける自動車開発やシステム開発を担っています。
同社は、車両全般の設計から自動車部品・付属品の設計・試験をはじめ、工場の生産性向上や作業の効率化を目的としたロボット等のシミュレーションや,生産技術・製造支援等を行うシステム開発を手掛けるなど、自動車開発における幅広い分野で活躍しています。
今回の事業所増設は、自動車業界の大変革期において自動車の電動化・自動運転をはじめ、CASE注1やMaaS注2など加速するデジタル化社会に対応するため、トヨタ車体グループにおける工場のIoT化促進に向けた新たなシステム開発拠点を設けるもので、今後は、更に鹿児島大学を中心とした教育機関や、地元IT企業との連携強化も推進することとしています。
今回の増設により、地域におけるICT産業の活性化及び雇用の創出に大きく貢献するものと期待されます。
注1)CASE:Connected(通信機能を有すること)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(カーシェアリング)、Electric(電動化)の頭文字をとって作られた造語で、自動車産業の変革を象徴するキーワード
注2)MaaS(Mobility as a Service):様々な種類の移動サービスを、需要に応じて利用できる一つの移動サービスに統合し、経路検索や予約、決裁等を一括で行えるシステム