株式会社タバタは，平成22年4月，農業資材及び酪農機器販売を行う田畑企画として個人創業。平成25年11月には，同社を発足し，農業従事者のニーズに応え，牛舎や牛舎内の設備を使いやすくするために，自社で製造から販売まで行う業態に変更。平成29年7月の代表取締役交代を機に，設備投資を進めるとともに，自社製品の開発に注力するなど，順調に事業を拡大しています。
また，現代表取締役が，畜舎建築等に関する規制の見直しなどについて検討する農林水産省の検討委員会の委員を務めた経験を活かして，新建築基準に適合した簡易牛舎キットを開発し，小規模農家でも導入しやすい安価な牛舎を広めることで，畜産業の成長産業化にも貢献しています。
最近は，SNSやYouTubeを活用して農業従事者へ情報発信を行い，全国から牛舎増築等の相談が急増しており，これを受け，令和3年4月に東北営業所（宮城県）を開設しました。
今回の本社・工場の移転増設は，最近の受注増加に対応するとともに，県内外へ外部発注している牛舎内器具等の製造を内製化し，自社工場で一貫生産することで，技術流出を防ぎ，和牛生産日本一の鹿児島県から，牛舎や牛舎内器具等におけるタバタブランドを全国に広げ，更なる事業拡大を図るために決定されたものです。
これにより，地域における雇用の創出・活性化はもとより，地域経済の浮揚発展にも大きく貢献するものと期待されます。